okamura Site Admin

登録日: 2006.11.13 記事: 291 所在地: 埼玉県
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日時: 2007-06-06 06:33:11+00:00 記事の件名: ClamAV 0.91rc1 |
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ClamAV 0.91rc1 (リリース候補第一弾)が出ています。
0.90.x と 0.91 との違いが clamav-update.pl による自動アップデートに差し支えるかどうかを調べてみました。
まずビルドの方法に変化はなく今までどおりで OK でした。ビルドが無事いけそうとなると次に心配なのは clamd.conf や freshclam.conf です。0.88.x から 0.90 へはそれのせいで clamd や freshclam が再起動できなくて clamav-update.pl による自動アップデートの仕上げの段階でこけてしまっていましたから。
結論から言うと OK です。既存の conf ファイルがそのまま通用します。
そうすると気になるのがマイナーアップデートとどう違うのかですが、ソースアーカイブに付属している conf ファイルの変化を調べると次のような違いがありました。- LocalSocket の値
今まで /tmp/clamd が指定されていましたが /tmp/clamd.socket になりました。 - PhishingScanURLs デフォルトサポート
今まで実験的な機能のサポートを指示したビルド方法でビルドされた clamav でのみ有効でしたが、普通のビルド方法でサポートされるようになりました。 - PhishingRestrictedScan デフォルトサポート
今まで実験的な機能のサポートを指示したビルド方法でビルドされた clamav でのみ有効でしたが、普通のビルド方法でサポートされるようになりました。 - PhishingAlwaysBlockSSLMismatch デフォルトサポート
今まで実験的な機能のサポートを指示したビルド方法でビルドされた clamav でのみ有効でしたが、普通のビルド方法でサポートされるようになりました。 - PhishingAlwaysBlockCloak デフォルトサポート
今まで実験的な機能のサポートを指示したビルド方法でビルドされた clamav でのみ有効でしたが、普通のビルド方法でサポートされるようになりました。 最初のソケットファイルの変更はともかく、要するに今まで実験扱いだった機能が本採用され、フィッシングメールへの対応が強化されたということですね。 _________________ OKAMURA |
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