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okamura Site Admin

登録日: 2006.11.13 記事: 291 所在地: 埼玉県
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日時: 2009-03-24 15:36:31+00:00 記事の件名: ClamAV 0.95 がリリースされました |
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表題の通り ClamAV 0.95 がリリースされました。
このバージョンはかなり色々な改良/変更が加えられたようです。リリースノートを訳してみました。- Google Safe Browsing をサポート
ClamAV で既に可能な発見的な仕組みやシグネチャベースの仕組みに加えて、スキャナーはフィッシングやマルウェアのサイトと疑われるところを集めた Google のブラックリストを使えるようになった。ClamAV プロジェクトはアップデートされた Safe Browsing データベースを定期的に配布する。このデータベースは freshclam が自動的に取得できます。詳しくは、freshclam.conf(5) と http://safebrowsing.clamav.net を見るように。 - 新しい clamav-milter
このプログラムは一から再設計し書き直された。一番知らせたい違いはインターナルモードが無くなったことだ。これは対応する clamd が動作していることが必要だということだ。milter には新たに独自の設定ファイルがあるようにもなった。 - Clamd 拡張
clamd をシステムにロードするのを軽くし、以前のプロトコルの制限を解消し、そしてシグネチャがアップデートされたときに応答しない時間を短くするためにプロトコルが拡張された。新しい拡張についての詳しい情報は公式なドキュメントとアップグレードノートを参照すること。 - API の改善
ClamAV のエンジンプログラム(libclamav)の API は現代的なオブジェクト指向技術を使うように再設計され、新旧のリリース間にある様々な API/ABI の互換性の問題を解決する。clamddoc.pdf の第六章とアップグレードノートにより詳しい情報がある。 - ClamdTOP
これは、システム管理者が clamd をモニターできるようにする新しいプログラムである。clamd のキューにあるアイテムやシグネチャーデータベースのバージョンの情報を、リアルタイムに curses ベースの快適なインターフェースで提供する。 - メモリープールアロケーター
Libclamav がメモリーマッピングに基づく独自のメモリープールアロケーターを内蔵するようになった。この新しい手法は、メモリー内に維持されるシグネチャーのコピーのための従来の malloc/free システムに取って代わるものである。その結果、clamd はより少ないメモリーで動作する。特にシグネチャーのアップデートを受け取ってデータベースがメモリにロードされるときにその効果が顕著である。 - オプションパーサの統合
version 0.95 以前の ClamAV 一式に含まれる各プログラムは、それぞれランタイムオプションのセットを持っていた。新しい共通のパーサは、そのプログラム間でオプションの使用と検査に一貫性をもたらす。clamscan のコマンドラインスイッチの幾つかは改名された(古いものは受け付けられるが効果がなく警告が出る)。詳しくは clamdscan(1) と clamscan --help を参照すること。 暇なときに ClamdTOP をぼーっと眺めるのも面白いかも。
リリース候補の段階でわかってはいたのですが、このバージョンをフル活用するために、当プロジェクトの ClamdOmitScan と clamsh に改良が必要なのですがまだしていません。ご免なさい。ぼちぼちやっていきます。 _________________ OKAMURA |
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okamura Site Admin

登録日: 2006.11.13 記事: 291 所在地: 埼玉県
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日時: 2009-05-09 19:14:31+00:00 記事の件名: GMP は不要になったそうです |
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「UpgradeNotes095 < Main < ClamAV Wiki」を見ていたら次の記述がありました。 Quote: | The dependency on LibGMP has been dropped, libclamav now bundles LibTomMath | なんでも TomMath ライブラリというのをパッケージにバンドルしているのでもう要らないんだそうです。既にシステムにある TomMath ライブラリを使うようにビルドすることもできるそうです。
というわけで、0.95 以降から ClamAV を自前でビルドする人にはもう GMP のインストールは不要になったということですね。 _________________ OKAMURA |
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okamura Site Admin

登録日: 2006.11.13 記事: 291 所在地: 埼玉県
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日時: 2009-05-10 03:46:59+00:00 記事の件名: Google Safe Browsing をサポートを有効にするには |
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Google Safe Browsing をサポートが ClamAV 0.95 から加わったわけですが、デフォルトでは有効ではありません。有効にするには freshclam.conf に設定を加える必要があります。しかしそれの記述が freshclam.conf のオンラインマニュアルにはありません。
「Clam AntiVirus - Safebrowsing FAQ」によるとという行を freshclam.conf に加えるとよいそうです。
試しに加えて、デーモンとして動かしている freshclam を再起動してみたところ、safebrowsing.cvd というファイルがウィルスデータベースのディレクトリにダウンロードされました。cvd ファイルというのはウィルスデータベースのファイルです。そこにある cvd ファイルは自動的に clamd や clamscan が利用するので、これで Google Safe Browsing が有効になります。 _________________ OKAMURA |
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t0mori

登録日: 2006.11.17 記事: 105 所在地: 東京都
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日時: 2009-05-10 18:50:19+00:00 記事の件名: 毎度 |
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情報、感謝です。有効にしました。 |
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