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概要

この章では FreshClamDaemon のインストールの準備、そしてインストール時の警告やエラーへの対処方法について説明します。FreshClamDaemon のインストールは Mac OS X 標準のインストラーによってなされるので、その基本的な操作は説明しません。

パーミッションの変更

ClamXav オリジナルの方法でセットアップされた ClamAVfreshclam にはユーザの権限を越えてファイルを参照できる脆弱性があります。既に回避方法が「ClamAV と ClamXav: 第五回 ClamAV のパーミッションを補強する」で公開されています。これを実施してください。FreshClamDaemon をインストールするケースは、その「ClamAV と ClamXav: 第五回 ClamAV のパーミッションを補強する」の「freshclam をデーモンとして使用している場合」に相当します。

同ページにあるように ClamXav からウィルス定義ファイルの更新が制限されますが、そもそも freshclam をデーモンとして用いるのは各ユーザが ClamXav を通してウィルス定義ファイルをアップデートするという無駄、あるいは逆に誰もウィルス定義ファイルをアップデートしないという無意味を防ぐためにシステムの管理としてウィルス定義ファイルの更新を行うことです。ClamXav から更新できる必要は全くありません。

当プロジェクトの clamav-update のデフォルトの設定ではこの措置が施された方法で ClamAV の最新版がインストールされるようになっています。

また同ページには書かれていませんが、ClamXavfreshclam の設定ファイルを勝手に書き換えてしまうのを防ぐためにファイル /usr/local/clamXav/etc/freshclam.conf の所有者を root に変更し、所有者以外は書き換えができないようにしておくことをお勧めします。ターミナルでこれを行うには管理者権限があるユーザで次のようにします。

sudo chown root:admin /usr/local/clamXav/etc/freshclam.conf
sudo chmod 0644 /usr/local/clamXav/etc/freshclam.conf

実行すると管理者のパスワードが訊ねられるので実行している管理者権限があるユーザのパスワードをタイプして改行してください。入力されたパスワードはエコーバックされません。

開始時のメッセージについて

メッセージ

インストーラ起動直後次のメッセージが表示されます。

図1. インストーラ起動直後のメッセージ
このパッケージには、ソフトウェアをインストールできるかどうかを判断するプログラムが含まれています。続けてもよろしいですか? このパッケージの提供元を信頼できない場合は、“キャンセル”をクリックして、プログラムの実行とソフトウェアのインストールを中止してください。
解説

これは FreshClamDaemonpkg に含まれている InstallationCheck というスクリプトファイルがあるために出される警告です。InstallationCheck はインストール前に各種検査を行い正常にインストールできるかどうかを判断するためのものです。

悪意がある pkg はこのスクリプトを悪用し、ユーザがインストールせずとも pkg を開いただけでシステムに悪影響を及ぼす内容を実行できてしまいます。そこで InstallationCheck を実行する前にこの警告が出されます。

対処方法

手元の pkg が信用できない場合はこのメッセージの指示にあるようにキャンセルボタンを押して直ちにインストーラの実行を中止してください。

手元の pkg がこのプロジェクトが提供するものと同一であるかどうかを判断する方法は章「ダウンロード」節「他所から入手したファイルの確認」に記載してあります。また FreshClamDaemonpkgFinder の表示上で右クリックまたはコントロールキーを押しながらクリックしてコンテキストメニューを表示し「パッケージの内容を表示」を選択することで pkg の内容を確認することもできます。

pkg が信頼できるかどうかを直接あなた自身が確認することができます。

エラーメッセージ

FreshClamDaemon のインストールができない場合のメッセージについて説明します。

メッセージ #16

メッセージ
/usr/local/clamXav/bin/freshclam がありません。
ClamAV のインストールを見直してください。
解説

ClamXav 用にインストールされた ClamAV はディレクトリ /usr/local/clamXav/ の下にインストールされています。FreshClamDaemon はこれを仮定しています。ここにインストールされた ClamAVfreshclam/usr/local/clamXav/bin/ にあります。

しかしながらお使いのシステムには /usr/local/clamXav/bin/freshclam がありません。

対処方法

ClamXav によって ClamAV をインストールするか、./configure --prefix=/usr/local/clamXav を用いて ClamAV をソースからビルドしてインストールしてください。

メッセージ #17

メッセージ
/usr/local/clamXav/bin/freshclam が実行可能ではありません。
ClamAV のインストールを見直してください。
解説

freshclam/usr/local/clamXav/bin/ にありますが、実行パーミッションが付いていません。実行パーミッションがないファイルは実行できません。

対処方法

ターミナルで次を実行してください。

sudo chmod 0755 /usr/local/clamXav/bin/freshclam

しかしながら、敢えて実行パーミッションを消さなければ freshclam は実行可能なはずです。あなたに覚えがなければこれは異常な状態です。ClamAV の再インストールをお勧めします。

メッセージ #18

メッセージ
/usr/local/clamXav/etc/freshclam.conf がありません。
添付の freshclam.conf を参考に作成してからもう一度インストールしてください。
解説

ClamXav 用にインストールされた ClamAV はディレクトリ /usr/local/clamXav/ の下にインストールされています。FreshClamDaemon はこれを仮定しています。ここにインストールされた ClamAVfreshclam の設定ファイル freshclam.conf/usr/local/clamXav/etc/ にあります。

しかしながらお使いのシステムには /usr/local/clamXav/etc/freshclam.conf がありません。

対処方法

/usr/local/clamXav/etc/freshclam.conf がない場合は ClamXav によって ClamAV をインストールするか、./configure --prefix=/usr/local/clamXav を用いて ClamAV をソースからビルドしてインストールしてください。

ClamAV をインストールしてあるのに freshclam.conf がないときは、FreshClamDaemondmg ファイルに含まれているサンプルの freshclam.conf を参考に作成してもよいでしょう。

しかしながら、敢えて消さなければ freshclam.conf は存在しているはずです。あなたに覚えがなければこれは異常な状態です。ClamAV の再インストールをお勧めします。

メッセージ #19

メッセージ
/usr/local/clamXav/etc/freshclam.conf が見本のままです。
添付の freshclam.conf を参考に編集してからもう一度インストールしてください。
解説

/usr/local/clamXav/etc/freshclam の設定ファイル /usr/local/clamXav/etc/freshclam.confClamAV をソースからインストールした直後の見本のままです。見本の /usr/local/clamXav/etc/freshclam.conf には次の行があります。

# Comment or remove the line below.
Example
対処方法

該当箇所を次のようにコメントにしてください。

# Comment or remove the line below.
#Example

その上で FreshClamDaemondmg ファイルに含まれているサンプルの freshclam.conf を参考に他の設定をあなたのシステムに合わせて検討してください。freshclam.conf にはオンラインマニュアルがあります。次のコマンドを実行するとオンラインマニュアルを Mac OS X 付属の Preview.app で閲覧できるポストスクリプトファイル freshclam.ps がデスクトップに作成されます。

MANPATH=/usr/local/clamXav/share/man man -t freshclam > ~/Desktop/freshclam.ps

ログインシェルが bash の場合です。tcsh のときは bash を実行してから行ってください。

インストール後の失敗

メッセージ
もう一度インストールして下さい
解説

freshclam を起動できません。freshclam.conf に誤りがあります。その詳細についてはインストールログに次のような形式でレポートされています。

    run postinstall script for FreshClamDaemon
postinstall[PID]: Starting Clam AntiVirus Database Updater Daemon
postinstall[PID]:
postinstall[PID]: エラーの内容

インストールではなくアップグレードのときは“postinstall”が“postupgrade”になります。

対処方法

エラーの内容に従って freshclam の設定ファイル freshclam.conf の内容を見直してください。わかりにくい間違いとしてはディレクティブとその値の間にスペースではなくタブを用いることです。

警告メッセージ

FreshClamDaemon のインストールはできても問題がある可能性がある場合のメッセージについて説明します。

メッセージ #20

メッセージ
このインストーラは /Library/StartupItems/FreshClamDaemon/ にある FreshClamDaemonStartupParameters.plist を上書きします。
これらのファイルを独自に編集している場合はバックアップしてから続行してください。
解説

このインストーラがインストールするファイルが既に存在しています。アップグレード時には必ず警告されます。

対処方法

表示されているファイルを特に自分で編集していない場合は問題ありません。

自分で編集している場合はバックアップして、インストールが完了してから再度編集してください。編集した後は Mac OS X を再起動するか次のコマンドラインで freshclam を再起動してください。

sudo /Library/StartupItems/FreshClamDaemon/FreshClamDaemon restart

メッセージ #21

メッセージ
このインストーラは /Library/StartupItems/FreshClamDaemon/ にある FreshClamDaemon を上書きします。
このファイルを独自に編集している場合はバックアップしてから続行してください。
解説

このインストーラがインストールするファイルが既に存在しています。アップグレード時には必ず警告されます。

対処方法

表示されているファイルを特に自分で編集していない場合は問題ありません。

自分で編集している場合はバックアップして、インストールが完了してから再度編集してください。編集した後は Mac OS X を再起動するか次のコマンドラインで freshclam を再起動してください。

sudo /Library/StartupItems/FreshClamDaemon/FreshClamDaemon restart

メッセージ #22

メッセージ
このインストーラは /Library/StartupItems/FreshClamDaemon/ にある StartupParameters.plist を上書きします。
このファイルを独自に編集している場合はバックアップしてから続行してください。
解説

このインストーラがインストールするファイルが既に存在しています。アップグレード時には必ず警告されます。

対処方法

表示されているファイルを特に自分で編集していない場合は問題ありません。

自分で編集している場合はバックアップして、インストールが完了してから再度編集してください。編集した後は Mac OS X を再起動するか次のコマンドラインで freshclam を再起動してください。

sudo /Library/StartupItems/FreshClamDaemon/FreshClamDaemon restart

メッセージ #23

メッセージ
このインストーラは freshclamroot 権限で実行しますが ClamAVGMP ライブラリが使用されていません。
GMP ライブラリを使用しない freshclam は偽のウィルス定義ファイルのチェックが弱いので GMP ライブラリのソースを ./configure --enable-cxx で初期化してインストールしてから ClamAV のソースを再度 ./configure --prefix=/usr/local/clamXav で初期化してからインストールし直してください。
解説と対処方法

これについては次章で解説します。