この章では FreshClamDaemon のダウンロードについて説明します。またここで述べるダウンロード元と異なるところから FreshClamDaemon を入手したときに、それがオリジナルと同じものであるかどうかを調べる方法についても説明します。
FreshClamDaemon の最新版は FreshClamDaemon-1.2.dmg です。次の手順でダウンロードします。
リリースファイルリストのページの、当該のパッケージ(FreshClamDaemon のこと)のリリース(最新版のこと)の箇所に遷移します。
ミラーサーバを選択するページに遷移します。
そのリンクは、画像をサポートしているブラウザではダウンロードアイコン、サポートしていないブラウザでは“download”という文字列になっています。
ダウンロードが始まります。もしいつまでもダウンロードが開始されないときはページの指示に従ってください。
もしあなたが別な経路で FreshClamDaemon を入手したとしたら、それがオリジナルと同じかどうかチェックすることをお勧めします。FreshClamDaemon はそのライセンス(GPL)によって改変版の再配布が認められているので必ずしもオリジナルと同じではありませんが、オリジナルと同じファイルだとして異なるものが配布されているかもしれません。FreshClamDaemon のインストールにはシステム管理者の権限が必要です。このためインストーラはシステム管理者の権限の権限を確認した後システム管理者の権限で動作します。このときあなたのシステムに重大な攻撃がしかけられる可能性があります。オリジナルの FreshClamDaemon であるなら、公開されているそのソースを検討すれば悪意がないことを確認できます。
オリジナルと同じかどうかをチェックするには上のステップ 1 で辿ったリリースファイルリストのページを参照する必要があります。確認するファイルと同じファイル名が書いてある行の“チェックサム”欄に英数字の羅列があります。これは MD5 によるハッシュ値というもので、手元のファイルから同じハッシュ値が得られればそこに掲載されているファイルと同じ内容であるとほぼ言えます。手元のファイルの MD5 ハッシュ値を知るには次のようにします。
openssl md5 調べるファイルのパス名
例えば、ホームディレクトリの下の Desktop ディレクトリの下にある FreshClamDaemon-1.0.1.dmg でしたら次のようになります。
openssl md5 ~/Desktop/FreshClamDaemon-1.0.1.dmg
この結果次のような応答があります。
この“=”の後ろの“d768e09ab539562343d31439a471ae2a”の部分がリリースファイルリストのページに書いてあるチェックサムと同じであれば同じ内容のファイルです。
しかしオリジナルと同じファイルかどうかを確認するのにダウンロードと同じページを開くわけですから、オリジナルをダウンロードすれば済みますよね。有意義なのは FTP が禁止されている LAN でオリジナルをダウンロードできないときくらいでしょうか。